60代からの物忘れ対策|自宅でできる脳活トレーニング3つの方法
2月に入り、まだ冷たい風が続く毎日ですね。梅の花がそっと咲き始めるこの時期、ふと「あれ、あの人の名前が出てこない」「さっき何をしようとしていたっけ?」と感じる瞬間が増えてきた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。60代を過ぎると、こうした物忘れが少しずつ気になり始めるものです。でも、焦らなくて大丈夫です。毎日の小さな習慣を積み重ねることで、脳の働きを保つことは十分に期待できます。今日はそのための具体的な方法をご紹介します。
この記事のポイント
- 60代からの物忘れは「老化の一部」ではなく、日常習慣で対策できる可能性があります
- 毎日10〜15分でできる脳活トレーニングの具体的な方法を紹介します
- 食事・運動・睡眠という3つの柱を整えることが、認知機能の維持につながると言われています
60代の物忘れ、それは「衰え」ではなく「サイン」かもしれません

「最近、人の名前がすぐに出てこない」「冷蔵庫を開けて、何を取りに来たか忘れた」——こうした経験、一度はありますよね。実は、こういった良性の物忘れは、脳の処理スピードが少しゆっくりになっているサインであることが多く、認知症とは明確に異なると言われています。
大切なのは、このサインに気づいた今から、脳への「刺激」を意識的に増やしていくことです。脳は何歳になっても新しい刺激に反応して変化する性質(可塑性)を持っていると研究で示されています。つまり、今日から始めることに、遅すぎるということはありません。
まず確認しておきたいのが、次のような状態の違いです。
| 良性の物忘れ(加齢による) | 注意が必要なサイン |
|---|---|
| 名前が一時的に出てこないが、後で思い出せる | 出来事そのものを丸ごと忘れている |
| 物を置いた場所を忘れるが、探せば見つかる | 自分が物を置いたこと自体を覚えていない |
| 会話の流れはわかるが、単語が出にくい | 同じ話を何度も繰り返すことに気づかない |
「注意が必要なサイン」が続く場合は、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。
今日から取り入れたい!毎日10分の脳活トレーニング

特別な道具も費用も必要ありません。自宅でできる脳活トレーニングを、無理なく生活に組み込んでいきましょう。
- 日記を手書きで書く:その日あったことを3行だけ書くだけでOKです。手を動かしながら言葉を選ぶ作業が、脳の複数の領域を同時に使うと言われています。
- 計算ドリル・パズル:100円均一ショップで売っている「脳トレドリル」や、新聞の数独(ナンプレ)も効果が期待されています。毎朝5〜10分続けるだけで十分です。
- 音読:新聞や本を声に出して読む習慣は、脳の前頭前野を活性化させる効果があると研究で示されています。川柳や俳句を声に出して詠むのも楽しいですよ。
- 利き手と逆の手を使う:歯磨きや食器洗いを非利き手で行うだけで、脳に普段と異なる刺激を与えられると言われています。
ポイントは「完璧にこなそうとしない」こと。気持ちよく続けられる量から始めるのが、長続きのコツです。
✅ あなたはいくつ当てはまりますか?チェックリスト
- ✅ 最近、人の名前や言葉がすぐに出てこないと感じる方
- ✅ 用事を思い出してから実行するまでに忘れてしまうことがある方
- ✅ テレビを見る時間が増え、脳を使う機会が減ったと感じる方
- ✅ 新しいことへの意欲が以前より少し落ちたと感じる瞬間がある方
- ✅ 毎日の生活がルーティン化して、変化が少なくなってきた方
2つ以上当てはまった方は、今日からの習慣を少し見直してみましょう。
脳を守る「食事・運動・睡眠」の3つの柱

脳活トレーニングと同じくらい大切なのが、毎日の生活習慣の土台を整えることです。この寒い2月は体が縮こまりがちですが、意識的に体と脳を動かしてあげることが大切です。
- 食事:青魚(サバ・イワシなど)に含まれるDHA・EPAは、脳の神経細胞の働きをサポートすると言われています。また、緑黄色野菜や大豆製品を意識して取り入れることも、認知機能の維持に役立つ可能性があると報告されています。
- 運動:ウォーキングなどの有酸素運動は、脳への血流を増やし、認知機能の低下を緩やかにする効果が期待されています。1日20〜30分、近所を歩くだけで十分です。寒い日は室内で足踏み運動でも構いません。
- 睡眠:睡眠中、脳は日中に蓄積された「老廃物」を洗い流す仕組みが働くと言われています。7時間前後の質の良い睡眠を確保することが、脳の健康維持に重要とされています。
| 習慣の柱 | 具体的な行動例 | 取り組みやすさ |
|---|---|---|
| 食事 | 週2〜3回、青魚を夕食に取り入れる | ★★★☆☆ |
| 運動 | 朝・夕に近所を20分ウォーキング | ★★★★☆ |
| 睡眠 | 就寝1時間前にスマホを見ない習慣をつける | ★★★★★ |
| 脳トレ | 朝食後に日記・計算・音読を10分 | ★★★★★ |
どれか一つから始めるだけでも、脳と体への良い影響が期待できます。焦らず、できるところから取り組んでみてください。
物忘れが少し気になり始めた今この時期こそ、脳への向き合い方を変えるチャンスです。毎日の小さな積み重ねが、半年後・1年後の自分の「記憶力」や「集中力」を支える土台になると言われています。「難しそう」と感じていた脳活も、今日ご紹介した方法ならご自宅で無理なく始められますよね。
もっと詳しく知りたい方には、脳活習慣や認知機能ケアについてまとめた無料の電子書籍(PDF)もご用意しています。ぜひ、今日の一歩を踏み出してみてください。あなたのペースで、あなたらしく続けることが、いちばんの脳活です。
※免責事項:本記事の内容は一般的な健康情報の提供を目的としており、医学的な診断や治療を代用するものではありません。症状にご不安がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。効果や感じ方には個人差があります。